DM火の国CS メタゲームブレイクダウン

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Yoshiki the Deadmanさんによる、今大会のメタゲームブレイクダウン。
■火の国CS メタゲーム・ブレイクダウン
                             文:Yoshiki the Deadman

 去る7/27に行われた火の国CS。『レイジVSゴッド』、そして禁断の変形デッキの発売を経て、E3環境は一体どのように動き出したのだろうか?さっそく、参加者のデッキ分布をご覧いただこう。


19人 「刃鬼」 18.10%(青赤緑 17名 青黒赤緑 2名)
11人 白青黒 超次元コントロール 10.48%(うち《復活の祈祷師 ザビ・ミラ》入り 2名)
8人 赤緑 ギフトビート 7.62%(うち日蓮入り 4名)
8人 「ミステリー・キューブ」 7.62%(白青黒赤緑 5名 青黒赤緑 3名)
6人 白青黒赤緑 コントロール 5.71%
6人 黒赤緑 キューブ連ドラ 5.71%
6人 青黒赤 5000GT 5.71%
5人 黒緑 速攻 4.76%
5人 白青黒緑 ヒラメキスネーク 4.76%
4人 黒緑 超次元コントロール 3.81%
3人 青赤 ガネージャービート 2.86%
3人 青赤緑 ラムダビート 2.86%
3人 緑系 ターボゼニス 2.86%
2人 白青黒 イエスビート 1.90%
2人 黒緑 アシッド 1.90%
2人 青黒赤緑 ビッグマナ 1.90%
1人 青赤緑 アウトレイジビート 0.95%
1人 青黒赤 アウトレイジビート 0.95%
1人 赤緑 サムライ 0.95%
1人 青赤緑 マンモスキャロル 0.95%
1人 赤緑 連ドラ 0.95%
1人 青黒緑 ザビミラコントロール 0.95%
1人 青黒赤緑 ランデスコントロール 0.95%
1人 白青黒緑 デスマリッジ 0.95%
1人 白青黒緑 iFormuraX 0.95%
1人 青黒赤 マグナムループ 0.95%
1人 青緑 ヒラメキN 0.95%
(※《光牙忍ハヤブサマル》1枚のみの場合は文明にカウントせず)


 ご覧のように、火の国CSの最大勢力となったのは「刃鬼」デッキの19人。それに続き、白青黒のいわゆる「ドロマー超次元」が11人、赤緑ギフトビート及び「ミステリー・キューブ」が8人となっている。では、以下に各アーキタイプごとの特徴を見ていこう。

・「刃鬼」
 堂々のトップシェアを誇る「刃鬼」デッキの戦略は、《爆進 イントゥ・ザ・ワイルド》や《セブンス・タワー》による強烈なマナ加速から、《必勝の頂 カイザー「刃鬼」》を召喚して無数のハンターを展開し勝利するというシンプルなものだ。デッキパワーは環境随一であり、妨害が無ければ5~6ターンには《刃鬼》が飛んでくるにも関わらず、これを安全に受けられるデッキはほぼ存在しない。また、《ドンドン吸い込むナウ》や《ミツルギブースト》等によってボードコントロール力にも長けており、まさに環境トップを走るに相応しい死角の少ないデッキだと言えるだろう。17名はオーソドックスな青赤緑の「刃鬼」を選んだが、残る2名は対ビッグマナ、特に同型戦を意識して手札破壊等を加えた青黒赤緑の「刃鬼」デッキを使っていた。

・「ドロマー超次元」
 第2位となった「ドロマー超次元」は、《特攻人形ジェニー》等で手札破壊を繰り返しながら《セブ・コアクマン》等の優秀なドローカードでアドバンテージ差を広げ、相手の戦略をズタズタにしてからフィニッシャーであるサイキック・クリーチャーを展開するというデッキだ。手札破壊を戦略の軸に置いているため、「刃鬼」に代表される現在のブースト偏重のビッグマナ系のデッキを有効に足止めできる点が、多くのプレイヤーに好まれたようだ。また、ビッグマナに限らず多くのデッキを機能不全に追い込む《デュエマの鬼!キクチ師範代》を投入しているデッキも多かった。現在の環境では《封魔ゴーゴンシャック》等の呪文ヘイト戦略が下火なためか、一時期はポピュラーだった《ザビ・ミラ》を使ったタイプのデッキを使ったプレイヤーは2名のみにとどまった。

・「赤緑ギフト」
 同率で第3位となった一方のアーキタイプは、《フェアリー・ギフト》を主軸に据えた赤緑のビートダウンデッキだ。爆発的な加速力から《カモン・ピッピー》や《新世界 シューマッハ》等の強力なクリーチャーを叩き付け、相手が行動を起こす前に殴り切ってしまう。ボードコントロールに長けた「刃鬼」にスピード勝負を仕掛けられる数少ないアグロデッキである点が、8人ものプレイヤーを惹き付けたようだ。《カモン・ピッピー》の殿堂入りを受けてか、《神来のイザナイ 日蓮》と《聖霊左神ジャスティス》の光臨ギミックを組み込んだタイプが、使用者のうち半分を占めた。

・「ミステリー・キューブ」
 もう一方の第3位は、同じく「刃鬼」に対してスピード勝負を持ちかけられるものだ。「ミステリー・キューブ」デッキは、従来の「獰猛ブラスター」と同じような構造を持っており、「刃鬼」よりも早く致命的なクリーチャーをバトルゾーンに送り込める可能性がある。また、シールド・トリガー次第では自分より早いデッキに対しても一方的なゲームを展開できるのもポイントだ。しかし、デッキ全体での安定性に乏しいためか、同アーキタイプを使用した8人のうち5名は、《偽りの名 ナンバー・ナイン》や《超次元 ホワイト・グリーンホール》で受けを広くした白青黒赤緑型を使用していた。また、別アーキタイプではあるが、後述する第5位の「キューブ連ドラ」と合わせれば、実に14名ものプレイヤーが《ミステリー・キューブ》を中核に据えたデッキを選択したことは、非常に興味深い。

・「5色コントロール」
 続くシェア第5位は、なんと同率のアーキタイプが3つも存在している。その一つである「5色コントロール」は、《フェアリー・ミラクル》などによるマナ加速から、各色のコントロール力に優れた大型クリーチャーや呪文を連打するデッキだ。構造らしい構造が存在せず、混沌としたメタゲームにも柔軟に対応できることから使用者は多かったが、環境全体に広がっていた対ビッグマナ意識の影響を受けてか、残念ながら結果は残せなかったようだ。

・「5000GT」
 第5位のうちの2番目は、今まで紹介した中では最も新しいアーキタイプである「5000GT」だ。これは、《埋葬の守護者ドルル・フィン》と《白骨の守護者ホネンビー》の墓地肥やしを軸に、《百万超邪 クロスファイア》や《暴走龍 5000GT》を高速召喚して戦うコンボ・ビートダウンデッキである。デッキの動きが高度に均質化されているため、《暴走龍 5000GT》で封殺できる速攻系のビートダウンや超次元系のコントロールには非常に有利に戦えるのが最大の強みだが、逆にこれが効かないビッグマナに対してはやや厳しい戦いを強いられることとなる。今大会では、確かにドロマー超次元やビートダウンも多かったが、その反面、不利な相手である「刃鬼」系ビッグマナが依然としてトップシェアを誇っていたため、安定して勝率を稼ぐことは難しかったと思われる。その点では、いわゆる「メタゲームの半歩以上先」を行ってしまったデッキの一つだと言えるだろう。

・「キューブ連ドラ」
 そして、第5位の最後のデッキは、「キューブ連ドラ」と呼ばれるものだ。これは「獰猛ブラスター」を改修した「ミステリー・キューブ」デッキとは異なり、《超天星 バルガライゾウ》を核にしたドラゴンデッキを、攻めと守りを兼ねる《ミステリー・キューブ》と組み合わせることでネクストレベルへと進化させたものである。その爆発力は環境でもトップクラスで、最速3ターン目に「刃鬼」並の展開を見せることがあるほどだ。しかし、構造的にドラゴンを一定数以上投入しなければならないため、安定性にはかなり欠ける。今回ベスト8に駒を進められなかったのは、そのせいかもしれない。

・その他のデッキ
 以上がシェア第5位までだが、もちろんそれ以下にも見るべきアーキタイプは沢山ある。最速3ターンという非常に早いコンボスピードを持つ「ヒラメキスネーク」は今後も躍進が期待されるアーキタイプだし、「青赤ガネージャービート」は最新のアドバンテージビートとして注目に値する存在だ。前環境で猛威を振るっていた「オールイエス」が全体のわずか2%弱しか存在しなかったことも一考に値するだろう。また、何人かのプレイヤーが「黒緑アシッド」のような最先端のデッキを選ぶ一方で、「赤緑サムライ」のような(相当使い込んでいるであろう)オールドスクールなデッキを使うプレイヤーがいたことは、CSという真剣勝負の場においてもデュエル・マスターズの楽しみ方が一つでない事を示しているように感じる。


・総括
 前評判通り、「刃鬼」に代表されるビッグマナ系デッキが押しも押されぬトップメタだったが、それと同時に、これらを強く意識した「ドロマー超次元」や「赤緑ギフト」等のアーキタイプが勢力を着実に伸ばしてきているというのが、今大会の印象だ。そして、このビッグマナ意識の環境を実際に勝ち上がったのは、「黒緑速攻」「赤緑ギフト日蓮」というアグレッシブなデッキだったことにも注目したい。これはおそらく、多くのプレイヤーがビッグマナ対策に意識を傾ける一方で、速いデッキに対する注意が薄れていたところを見事に突いた結果である。今後は、ビッグマナ系デッキを意識しつつも、こうした攻撃的なデッキに対しても注意を払う必要があり、メタゲームはますます混沌としていくことだろう。CSやDRが盛り上がる夏を前に、当記事がカオスな環境を泳ぐための指針になれば幸いである。



■DMR-10 TCG エピソード3 拡張パック第2弾 「デッド&ビート」

この記事へのコメント

No title
サムライがものすごく気になる
No title
刃鬼規制待ったなし!
No title
混沌だな
腕前が物を言う
サムライ使いの猛者を讃えよう
No title
バキもヤバいんだが、ミツルギとドン吸いあってこそだよなあ。
バキはいつぞやの歌姫を思い出させる
刃鬼は殿堂入りするのかな?
刃鬼デッキが負けるタイミングで
ダイハードで延命→ダイハードで延命→刃鬼でダイハード2体と永遠とか出す→また死なないorゲームエンド
この流れがホント鬼畜。止められないし。

それでも、あと半年は刃鬼が猛威振るうのかな…?
サムライ使いかっこいいな〜

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